月岡芳年 幽霊之図 うぶめ 玉兎孫悟空

 歌川国芳の弟子の中で一番の有名人といえば月岡芳年です。今回は2012年10月に太田浮世絵美術館で開催された没後120周年を記念の展覧会を紹介した記事を再編集したものです。

 この展覧会で紹介された「幽霊之図 うぶめ」です。
幽霊の図 うぶめ

 幽霊の絵というより、かなり上質な裸婦像です。
 出産と同時に亡くなった母親の哀しみも伝わってきますが、血まみれの腰巻が体にぴったりとくっついてるさま、艶めかしいS字カーブはエロスに満ちており、私が今まで見た日本画(これは肉筆画)のなかで最もエロティックです。
 練馬区立美術館での解説では歌川国芳は空想世界のヒーロを描いたが、上野戦争を目の当たりにした月岡芳年は現実世界の悲劇として血まみれの作品を描いたとのことです。
 
 話は2012年10月の展覧会に戻っりまして、この展覧会ではおなじみの月百姿も展示されていました。その中で月が特に印象的な「玉兎孫悟空」です。

月百姿 玉兎 孫悟空

 これは孫悟空が三蔵法師をたぶらかそうとした女と戦い、その女が正体(月に住むウサギ・玉兎)を現して逃げるところを孫悟空が追いかける場面です。

 戦いのシーンということもあって臨場感があふれてます。この絵は月百姿の中でも一番迫力があります。
 夏目雅子が三蔵法師の西遊記をリアルタイムで見てた世代には(ちなみに私はかろうじて見てました確か日曜夜だった気が・・・)たまらないでしょう。この孫悟空、香取君よりむしろ堺正章に近い。

このブログで他にも月岡芳年の作品を紹介していますが、まもなく初夏なので特にお勧めする作品をどうぞ!
風俗三十二相 遊歩がしたさう
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