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コロ― 芸術家のアトリエ コローのアトリエ、画架の前に座る若い女

3月20日の金曜日に国立新美術館で開催中の「ルーブル美術館展 日常を描く—風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」に行きました。昼間はどうかわかりませんが夜間は空いており、フェルメールの作品をゆっくりじっくり見ることができました。このことは次回紹介します。
 さて、先日三菱一号館美術館で開催の「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」に展示されていたコロ―の「芸術家のアトリエ」を紹介しましたが、ルーブルの方には「コローのアトリエ、画架の前に座る若い女 」が展示されていたので合わせて紹介します。※この記事は3月16日の記事を再編集したのものです。

 まずは「コローのアトリエ、画架の前に座る若い女」です。
2015年03月20日14時54分49秒0001
 
 次に「芸術家のアトリエ 」です。

2015年02月27日22時07分54秒0002

 スキャンの都合で後者の方が明るく見えますが、実際は前者同様な色彩です。両方ともコロ―らしい抑えて色彩が上品な作品です。
  前者はかばんが描かれています。コロ―は風景画を得意としていたのでこれはお気に入りのかばんでしょうか?このかばんに荷物を持って写生に出かけてのかもしれません。
 後者のポイントは犬です。犬は従順と多産の象徴です。フェルメール同様絵画への礼讃と同時に、素晴らしい作品を多く生み出そうとするコロ―の意気込みを感じる作品でした。

 両方ともフェルメールの「絵画芸術」を連想させる作品です。フェルメールは絵画に対する礼讃としてこの作品を描いたそうですがコロ―もそうかもしれません。
 同じテーマの作品を同時に見る機会は意外とないのでこれは幸運といえます。幸い2つの展覧会は会期がまだあるんで是非この幸運をつかんでください。
 
このブログで紹介している他の作品もどうぞ!!

 「花輪を編む若い娘
ウナギを獲る人々
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