歌川国芳 源頼光公館土蜘作妖怪図
文京区の本駒込にある東洋文庫ミュージアムでは「悪人か、ヒーローか」という展覧会が9月5日まで開催されており6月に行きました。
美術館というよりは図書館といった施設なので書物の展示が多いですが、絵画も数点展示されていました。今回紹介するのはその一つ、歌川国芳の「源頼光公館土蜘作妖怪図」です。

表向きは源頼光による土蜘蛛退治を描いたものですが、実は国家危急の時に無為・無策な将軍とその家臣団への批判が込められていることで有名な作品です。
江戸の庶民が権力の「悪」を笑い飛ばすことで反抗していた証です。幕末は地震も多発しておりナマズを成敗する様を描いた絵画もありました。
さて、この展覧会のメインテーマは始皇帝、曹操、平清盛、織田信長等、「悪人」あるいは「ヒーロー」とされた人物に関する記録の展示です。一般的には「悪人」とされている人物は勝者によって、また儒教的規範等のの時代の道徳等から外れるから「悪」とされていたり、一方で功績や人柄が評価されていたりと歴史とは立場によって解釈が異なり一方的に評価できないことを改めて認識しました。館内は文の都たる「文京区」にふさわしいアカデミックな雰囲気です。是非お出かけください。
美術館というよりは図書館といった施設なので書物の展示が多いですが、絵画も数点展示されていました。今回紹介するのはその一つ、歌川国芳の「源頼光公館土蜘作妖怪図」です。

表向きは源頼光による土蜘蛛退治を描いたものですが、実は国家危急の時に無為・無策な将軍とその家臣団への批判が込められていることで有名な作品です。
江戸の庶民が権力の「悪」を笑い飛ばすことで反抗していた証です。幕末は地震も多発しておりナマズを成敗する様を描いた絵画もありました。
さて、この展覧会のメインテーマは始皇帝、曹操、平清盛、織田信長等、「悪人」あるいは「ヒーロー」とされた人物に関する記録の展示です。一般的には「悪人」とされている人物は勝者によって、また儒教的規範等のの時代の道徳等から外れるから「悪」とされていたり、一方で功績や人柄が評価されていたりと歴史とは立場によって解釈が異なり一方的に評価できないことを改めて認識しました。館内は文の都たる「文京区」にふさわしいアカデミックな雰囲気です。是非お出かけください。
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