月岡芳年 月百姿 その2

 月百姿は神、英雄、哀恋、美女等とバラエティに富んでいますが、ユーモラスなものも多いです。
 そこで今回は「金時山の月」です。

月岡

 この作品の月は子供が強くて優しい子に育つ様を見守ってるように思えてなりません。 

 金太郎を描いた浮世絵は多いですが、多くは鉞を担いでいたり、でかい物を持ち上げていたりと勇ましい姿で描かれています。
 この作品の金太郎は猿とウサギの相撲を優しく見守り優しげです。猿とウサギが相撲をとる姿のユーモラスな可愛らしが素晴らしいから、また、最近AUのCMの金太郎はユーモラスです。特に最近の織姫と絡んでいるCMは特にユーモラスなので、この作品を紹介しました。次回はコメディですか?と言いたくなる作品を紹介します。

月岡芳年の師匠、歌川国芳が描いた金太郎「坂田怪童丸」もどうぞ(こちら

月岡芳年 月百姿 その1

 9月24日に太田記念美術館で開催されていた月岡芳年の月百姿の展覧会に行きました。月が綺麗な季節なので、しばらくの間、月百姿の中から私がお勧めしたい作品を紹介していきます。

 まずは「南屏山昇月 曹操」です。

 南屏山昇月 曹操

 三国志の名場面といえば赤壁の戦いです。南屏山は諸葛亮が東南の風が吹くよう祈った場所として知られています。
 詩人でもあった曹操が月明りに照らされた長江を眺めながら吟じている場面と思いたいです。「蒼天航路」という曹操目線で描いた三国志の漫画が大好きなのでこの作品を紹介しました。

 次に「きよみかた空にも関のあるならば月をとゝめて三保の松原」です。

2017021121024145.jpg

 駿河に出陣した武田信玄が三保の松原で富士山と月を臨む場面を描いております。
 史実では、武田信玄は三保の松原に近い久能山に城を築いています。この城は後に久能山東照宮になります。案外この作品は久能山から三保の松原を見下ろしている場面を描いているのかもしれません。
 このブログは寺社巡りもテーマにしており、久能山東照宮は太平洋と富士山の雄大な景色を楽しめる神社(こちら)なので、皆さまにもお勧めしたいのでこの作品を紹介しました。

名主の滝公園

 今年の夏は息子と昆虫採集して過ごしました。
 北区は豊島区と比べると緑が多い公園が多く、昆虫採集にはもってこいです。虫以外にもザリガニ、ヌマエビ、くちぼそ、トカゲを捕まえることもできます。今回は緑が多い公園の中で特にお勧めしたい名主の滝公園を紹介します。

IMG_2105.jpg

JR京浜東北線の王子駅から歩いて10分の場所にあります。

IMG_2104.jpg

門をくぐってすぐの場所にあるとんぼ池です。夏の虫といえばトンボですが、王子から滝野川界隈の公園でギンヤンマはこの公園でしか見ませんでした。

IMG_2078.jpg

この公園では運がよければカワセミを見ることができます。近くを流れる石神井川でも見たことがあります。

IMG_2102.jpg

都内に庭園は多くありますが、この公園ほど深山幽谷な場所はありません。

IMG_2101.jpg

武蔵野台地の突端である王子近辺はかつて「王子七滝」と呼ばれる7つの滝があったそうです。
この公園はそんな土地の風景を再現しております。

IMG_2103.jpg

園内には4つの滝があり、これはその中で最大の男滝です。ただし天然の滝ではなく10時から16時まで見ることができます。
夏はもちろんこれから紅葉の季節も素晴らしいです。王子駅からこう公園までの道中は王子神社王子稲荷神社の近くを通るので神社めぐりに併せて散策するもよし、武蔵野台地の突端に位置するので地形の妙を愛でるの良しです。是非お出かけください。

レンピッカ 「ピンクの服を着たキゼット」と「緑の服の少女」

  
 先日、ジョン・シンガー・サージェントの「 フィスク・ウォレン夫人(グレッチェン・オズグッド)と娘レイチェル」(こちら)を紹介したところ好評でした。
 そこで母と娘がテーマの絵画は他にないかと思い探してみたら、レンピッカとその娘キゼットを思いついたので紹介します。

 ピンクの服を着たキゼット

 「ピンクの服を着たキゼット」です。
 ピンク(といってもかぎりなく白い)の服は少女特有の初々しいエロスを引き立てます。西洋ではくつをぶらぶらさせるしぐさは誘惑を表すそうです。この誘惑はじわじわ魅かれていきます。小悪魔とはこういう子を言うのかもしれないです。

2017092521190755.jpg
 
 「緑の服の少女」です。
 この作品では大人な色気を堂々とした姿で描いています。いずれの作品も少女の肖像画は可憐、清楚という概念をぶち壊して挑発的です。レンピッカはこのような作品を通して、「なんだかんだいっても私の生きざまに魅かれてるのでしょ!」と言い放っているのではないかと思ってます。

 さてはレンピッカはいろいろ多忙で娘のキゼットとも滅多に会わなかったそうですが、この2作品以外にも娘を描いた作品は通あります。一見冷淡な母のようで、凡人には理解しがたいですが、これはこれで愛情の形だったのではないのかなと思います。

«  | HOME |  »

プロフィール

だまけん

Author:だまけん
当ブログへようこそ!
当ブログではお勧めのアート、御朱印の情報を発信します。


最新記事


最新コメント


リンク

このブログをリンクに追加する

最新トラックバック


検索フォーム


カテゴリ

未分類 (0)
外国人画家 (202)
アメリカ (16)
イギリス (25)
イタリア・スペイン (15)
オランダ (27)
スイス・ドイツ・オーストリア (27)
フランス (47)
ベルギー (31)
ロシア・その他西欧 (14)
日本人画家 (151)
江戸 (40)
明治~昭和 (46)
現代 (65)
寺社巡り (234)
江東 (14)
台東 (29)
中央 (13)
千代田 (14)
豊島 (18)
港 (18)
文京 (27)
足立・葛飾・江戸川 (3)
墨田・荒川 (8)
板橋・北・練馬 (14)
渋谷・新宿・中野 (14)
世田谷・杉並 (17)
目黒・品川・大田 (7)
東京多摩地域 (10)
神奈川・その他東日本 (18)
京都奈良・その他西日本 (10)
名所・旧跡 (24)